滝沢歌舞伎ZEROはSnow Manという“がむしゃらのプロ”の作品だという話

やっっっっっっっっと滝沢歌舞伎ZEROを履修できた。マジで1年以上待った。

約1年と少し前、疲労でぶっ倒れて数か月の入院を強いられた自分がベッド上での暇を持て余していた頃に、滝沢歌舞伎ZEROは上演されていた。宣伝のために出ていたRide on Timeを見た私を、沼の底へとド突き落としてくれたのがSnow Manでした。

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めちゃくちゃ観に行きたかったよね。やっと、やっと観れた。あまりにも感情を揺さぶられたし、これを生で観に行けなかったことが本当に悔しい。マジでこんなにエグい舞台あるか!?!?

本当にやっと、私がSnow Manをきちんと履修してますと言える気がする。

 

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初回盤引くほど転売されてるから気を付けて。

 

そういうわけで初見の感想をただ書き残しておきたい。ただの感情駄々洩れで文章じゃないけど。

 

滝沢歌舞伎ZEROはSnow Manという“がむしゃらのプロ”の作品だという話

マジで映像観てて死ぬかと思った。Snow Man9人の、あまりの熱量に押しつぶされるかと。それくらい、同世代の男の子たちが丸裸で、傷だらけで、それでも“滝沢歌舞伎”を守り繋げるために全身全霊でぶつかってた。

過去の滝沢歌舞伎を紹介する際、滝沢秀明が「自分たちは演目のプロではないが、プロではない我々が一生懸命全身全霊で演っている姿を感じてほしい」みたいなことを話してた。そう、クオリティの高い歌舞伎を観たければ本物の歌舞伎の舞台に行けばいいし、歌が聴きたければ別のプロの歌手のコンサートに行けばいい。演劇にも、もっとプロの演劇舞台は山ほどある。

じゃあ滝沢歌舞伎は何を追い求めているのかというと、究極の“がむしゃら”なんだと思う。マジ右翼とか性差別みたいな語彙しか出てこないのが残念だし、とりあえずそうは捉えてほしくないんだけど、“日本男子はここまでできるんだぞ”みたいな。何かに秀でていなければならないわけじゃなくて、マジで懸命に生きて懸命にやってる姿めちゃくちゃ輝いてるやろ!!マジで見てくれ!!伝われ!!!!みたいな叫びが聞こえる気がした。

 

6人体制から9人体制に変わり、滝沢歌舞伎はタッキー主演からSnow Man主演に変わった。

今まで「アクロバットの強い職人グループ」という自他ともに共通イメージだったSnow Manが、アクロバット経験が少ない年下の3人を迎え、オリジナルメンバー6人の関係性も含めて、9人の関係性を新たに構築する。

今まで「タッキーが毎年やってる舞台」というイメージだった滝沢歌舞伎が、主演すらやったことのないSnow Manに代替わりし、オリジナル部分も含めて、新たに再構築する。

これらが同時だったことで、滝沢歌舞伎ZERO自体がSnow Manの物語になったんだと思う。たぶんタッキーの狙いはこれもあるよね。新たなる幕開け

 

その幕開けのために、批判も反発も山ほどあったろうし、そもそもの不安、それでも立っていなければいけない恐怖は想像に難くないし、むしろ計り知れない。傷だらけの丸裸なんだよな。そんな9人が9人組になるための物語。そんな9人が、観る人の心を動かす舞台。

9人とも個性があってそれぞれだけれど、9人ともに共通するのは“真面目に目の前の事物にぶつかり楽しむ天才”ってことなんだと思う。

観てて辛くなるくらいの腹筋太鼓も、組曲も、それでも全部汗水流しながら完成させてる凄さ。意味わからんわ、こっちの胸が締め付けられるわ。どうなってんねん。

吐きながら、泣きながら、もがき苦しみながら、エンターテイメントを作るプロとしてのプライドを持ちながら、何よりも全てを楽しみながら、全力で走り続けられる天才。そしてそれができる体力を持つ天才の集団だった。マジもんのヤベー奴らだ。狂ってるわ。狂ってなきゃできない所業。ここまで狂ってないと人の心は動かせないのだ。

 

こんなの見せられたら心が揺さぶられるし、「自分も頑張ろう」しか言えなくなるじゃん。頑張れないなんて言えへんやん。何もない私だけど、精一杯生きたくなるやん。ずるいわ。すごいわ。こんなに感情が乱れる舞台あるか!?

 

きっと、そのがむしゃらさが、観客のみならず周りもそういう気持ちにさせて巻き込める人たちなんだろうな。タッキーがいつかどこかで「Snow Manには、何かしてやりたいと思う。思わせる何かがあるんでしょうね」的なことを言ってたのも思い出しますね。

そうやって自身のがむしゃらさで信頼を積み重ねてきたからこそ、「周りに支えられている」って言えるんだろうなと。そうだよなあ、人間関係って「その人に才能があるから一緒にいる」じゃなくて「その人が好きだから一緒にいる」ほうが多いんだよな。

 

私もやっぱり、そんなSnow Manの血反吐が見えるようながむしゃらさをまた目の当たりにして、一層この人たちをまだしばらく観続けたい。毎年桜が満開に咲いて舞うように、この人たちの桜が何度も舞うのを観ていたい。技術とか数字だけではない、9人になることによって生まれた膨大なエネルギー、爆発力に圧倒されたいと改めて思った。圧倒され過ぎて痛いくらいだけど。

 

9人がよくこの怒涛のエグい2019年の春の季節を乗り越えて、今に至ってくれたと胸が熱くなった。これから先を見据えてくれていること、これから先を応援できることがどれだけありがたいことなのか。

 

あまりにも重くて美しくて、もう二度と来ない2019年の滝沢歌舞伎ZERO、マジで最高の滝沢歌舞伎だった。こんなエグくて至高の“がむしゃらのプロ”の作品、もう二度と生では観れないよ。こんな心動かされるもの、観たいと思って観れるものじゃない。その時に生きてたから、目を向けていたからこそ観れる、心揺さぶられる、いやむしろ殴られる、間違いなく究極のエンターテイメントだった。本当に最高だからこそ生で目撃者になれなくて悔しい!!

そしてこの滝沢歌舞伎ZEROをきちんとパッケージにして世に出してくれてありがとう。

 

Snow Manが、常世を舞えますように

私も一生懸命人生生きるわ!

 

以上。

 

 

あと絶対書きたかったんだけど、滝沢歌舞伎は林翔太の存在感がヤバイ。2018でもやばかったけど、ZEROもヤバイ。

歌めちゃくちゃ上手だし芝居も見せ場もうまくて最高の最高だけど、そうじゃない。滝沢歌舞伎カンパニーにおける林翔太の存在の大きさ、核じゃん。

ドキュメンタリーに映ってるだけでも、スランプに入ってた渡辺翔太が林翔太や向井康二にメンタル支えられてるシーン入ってるし、舞台袖でMake It Hot踊ってる(たぶんSnow Manと目合ってるんじゃないか?)し、色んなシーンでいつも笑顔で見守ってるんだよ。フィギュアスケート羽生結弦選手が試合でいつも持ち歩いてた(今は知らんが)プーさんのティッシュボックスのような自然な存在感でそこに佇んでいる絶大な安心感。ヤバイ。絶対この人滝沢歌舞伎における中核で要だ。

林翔太くんが、初主演のSnow Manのすぐ隣で、演者としていてくれて本当に良かったと思う。インタビューとかで名前がなかなか上がらないからこそ、マジでいてくれてよかったと思う。ありがとうございました。

 

 

何が書きたかったんかわからんけどとりあえず終わっとく。