四葉環と逢坂壮五と音楽記号の話。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。9月ですがわたしはまだ来年のことが決まっていません。「お前うちで働かないかい?」って偉い大人の方、お気軽にお声がけくださいませ!(軽率)
さて、突然ですがタイトル通りアプリゲームでありますアイドリッシュセブン(通称:アイナナ)の話をしに来ました。完全にゲームの解釈の話なのでジャニーズ関係ありません!ジャニオタでプレイしてない方は過去の記事へどうぞ!
アイナナちゃんアルバム「i7」ランクインおめでとう~~!名曲揃いだよ!
四葉環と逢坂壮五と音楽記号の話。
アイドリッシュセブンの各アイドルキャラクター12人全員には、1人1人音楽記号が割り当てられています。
IDOLiSH7だと、和泉一織はダブルフラット、二階堂大和はシャープ、和泉三月はフラット、四葉環はメッゾピアノ、逢坂壮五はメッゾフォルテ、六弥ナギはナチュラル、七瀬陸はダブルシャープ、といったふうに。
今回はこの7人でも他の5人の「音程を変化させる記号」ではない記号を持っていて、MEZZO¨というIDOLiSH7発(諸事情でMEZZO¨が先にデビューします)のユニットを組んでいる、四葉環と逢坂壮五と音楽記号について、個人的解釈をつらつらと書いていこうと思います。
もう一回いうよ!個人的解釈です!
そして下記からは、第1部も第2部も特別ストーリーも、とにかく全編のネタバレを含みます。気を付けてね。
1.四葉環と逢坂壮五について
①生い立ちや基本の性格*1
四葉環:天才肌の脱力系キャラな、17歳の男子高校生。施設育ちで、生き別れの妹を探すためにアイドルになった。甘いもの、特に王様プリンが大好物。マイペースな個人主義者。音楽記号はメッゾピアノ。
ここからは私の四葉環解釈も入りますが、彼はその生い立ちが故に人一倍「家族」を大切にし、家族を失うことを恐れています。そのため、IDOLiSH7メンバーの病気なんかは誰よりも心配するといった一面があります。
また、とても短気。若いのもありますが、一度頭に血が上ると切れてしまい声を荒げる傾向があります。
自分の感情に素直で抑えることを知らない、というか敢えて抑えない、といった感じでしょうか。
逢坂壮五:真面目で優しい好青年な20歳。責任感が強く、頭が良く、なんでも優秀。悩みがあると一人で抱え込んでしまいがち。普段は温厚。音楽記号はメッゾフォルテ。
環同様、ここからは私の逢坂壮五解釈も入ります。彼は大財閥「FSC」の御曹司で、将来的には父親の跡継ぎとなるために育てられてきました。そのため、どれだけ彼が音楽を好きでも、音楽活動は不要だからと反対され、抑圧されていたことがストーリーからはわかります。
また、悩みを抱え込みがちなのは、大財閥の社長になるにあたって何か弱みを握られるとそこから崩れてしまう、といった教育があったのも一つの要因ではないでしょうか。その上、彼の周囲の人間は分単位で何百何千万のお金を動かせる人間ばかりなので、信頼できる誰かに頼り話すことで、その人の時間を無駄にする、という思考もあったと思います。
以上のように、生い立ちや基本の性格を見ると、本編でも言われているようにこの2人は正反対であることがわかります。
MEZZO¨として組み活動を開始しますが、彼らは理解し合えない、お互いに「これ以上は仲良くなりようがない」みたいな関係の期間が長く続きます。THE 氷河期。
②関係性の変化*2
完全に氷河期で理解し合えない期間が続いたMEZZO¨ですが、第2部8章3話にてこの関係は大きく変化を見せます。
四葉環:環を見守る立場の人間がいない(いないと思っていた)から、自分の身は自分で守るしかなかった。そのため、声を荒げて「俺はここにいるぞ!」と自分を主張したり、威嚇して防衛するしかなかった。
逢坂壮五:壮五に注目している、見ている人が多すぎて、自分を主張する必要がなく、感情を出せなくなった。
以上のように、お互いの性格や考え方が正反対であることを理解しあい、壮五は「環のことを見守っている。嫌な思いをしたら、僕が代わりに怒る。」、環は「感情表現が下手な壮五が悲しいときに、代わりに泣く。」と補い合う点を見つけ出します。長い氷河期の溶け始め~~!
③「MEZZO¨の悪いところ全部出てる会話」*3
①と②ではMEZZO¨の成長を簡単に追ったのですが、③では具体的なMEZZO¨のすれ違いの会話運びを簡単に見ていきます。ちなみに「MEZZO¨の悪いところ全部出てる会話」というのはIDOLiSH7のリーダーでありメンバーを客観的にきちんと観察してると信頼できる我らがお兄さん、二階堂大和さんの言葉です。
1、壮五:あれやこれやと悩み始める
2、環:壮五が何かに悩んでいるのを察して心配し、「どうした?」と声をかける
3、壮五:環に打ち明けようとするが、言いかけて止める。
4、環:「隠すなよ!」と声を荒げ始める。
5、壮五:完全に黙る。
6、環:「黙ってないではっきり言えよ!」と大声。
以上のように、動きを見ると、環は「だんだん強く」、壮五は「だんだん弱く」なっていってるのがわかります。
2.音楽記号について*4
上記を踏まえて、次は簡単に音楽記号の話をします。
四葉環の音楽記号はメッゾピアノ。音楽用語としての意味は、「やや弱く」。
逢坂壮五の音楽記号はメッゾフォルテ。音楽記号としての意味は、「やや強く」。
記事冒頭でも触れましたが、IDOLiSH7の7人の中だけでなく、アイドリッシュセブンの作中に出てくる、音楽記号を持つアイドルの中で、強弱の指示記号を持つのはこの2人だけです。でも、2人の性格だけを見ると、この指示記号は反対なんじゃない?って思うんですよね。
また、上記③の「MEZZO¨の悪い会話」にて、環は「だんだん強く」、壮五は「だんだん弱く」と書きました。これを音楽記号にすると、環は<のような形をした「クレシェンド」、壮五は>のような形をした「デクレシェンド」で表せます。
並べたら <> もしくは >< と反対を向いたような形になりますね。相解せぬって感じ。まさに①のMEZZO¨!
ちなみにシナリオライターの都志見文太先生は、MEZZO¨のことを「IDOLiSH7が縦軸だとしたら、MEZZO¨は横軸」と雑誌のインタビュー*5で仰っています。
このことから、わたしは敢えてMEZZO¨には他のIDOLiSH7メンバーに与えた音楽記号の意味とはまた別の意味が与えられているのではないかな、と考えました。
3.個人的解釈の結論
やっと結論って言うか解釈の話に!
結論から言うと、わたしは四葉環、逢坂壮五に与えられた音楽記号には「それぞれが上手く生きるためのヒント」の意味があるのではないかと思っています。
だんだん強く、クレシェンドになってしまう傾向の四葉環には「やや弱く、感情を少し抑えてみなさい」のメッゾピアノ。
反対にだんだん弱く、デクレシェンドになって抱え込んでしまう逢坂壮五には「やや強く、感情を出すようにしてみなさい」のメッゾフォルテ。
音楽記号については本編では何も言われていないので、あの世界の中にメンバーカラ―と同じくらい音楽記号が浸透しているのかは、正直わかりません。だから、音楽記号を与えたのが音晴社長なのかさえもわかりません。
でも、わたしの超個人的解釈での音楽記号は、四葉環・逢坂壮五の2人がもっと生きやすくなってほしい、みたいな。そんな優しさが込められてるんじゃないのかなあって考えています。これを、現時点でのわたしの結論としてみたいと思います。
2人とも幸せになれよ!!
おしまい。