『赤髪の白雪姫』が好きです、という話。

3月にやまもり三香さんの『ひるなかの流星』を読んでから、ちょくちょく少女漫画を読むようになりました。20歳も超えた女がどうしたんだろうね。自分でもびっくりだよ。

『ひるなかの流星』についてはこちらの記事です。早く獅子尾降ってきなよ。(世迷言)

 

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夏休みだし、V6のコンサートも大体外れて、返金祭りでお金を持ってしまったために、最近アニメ化して気になっていた『赤髪の白雪姫』を大人買いしました。

色々あるけど、わたしは元気です。生きよう。(?)

赤髪の白雪姫1 (花とゆめCOMICS)

赤髪の白雪姫1 (花とゆめCOMICS)

 

 

ということで既刊の14巻までを読んだ結果、ブログを書きたくなったので書きます!現実逃避でもいいじゃない!うおおおお

今回もジャニーズは全く関係ございません。あしからず。

 

赤髪の白雪姫』が好きです、という話。

まずは、 毎度のことながら超簡単に物語の説明をしましょう!

舞台はおそらく中世ヨーロッパを想定した架空の国、クラリネス王国。

主人公は生まれつき赤い髪(これがとっても珍しい)を持つ、隣国タンバルン王国出身の少女白雪。

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彼女はその珍しい髪色から、タンバルン王国の第一王子ラジに愛妾にされかけたので、嫌すぎてクラリネス王国に逃げます。

 

そこで偶然出会ったのが、クラリネス王国第二王子のゼン。どう見てもイケメンですね。

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その側近のミツヒデ。(画像左)

いかにも裏切りそうな名前ですが、とっても忠実で優しい側近です。

そしてもう一人の側近木々(きき)。(画像右)

めっちゃ美女。眩しいくらいに超美女。なのに強い。

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白雪はこの3人に出会い、愛妾問題に決着をつけて、クラリネス王国で宮廷薬剤師を目指します。クラリネスで暮らしているうちに、次第にゼンに惹かれていき……っていうとても王道ファンタジーな少女漫画。

 

おすすめポイント①:メイン2人の関係性

まず白雪ちゃん。彼女はヒロインでありながらとてもかっこいい性格をしていまして、「自分の道は自分で切り開く」子です。そのためなら剣の切っ先を向けられても怯まない。逃げない。どころか立ち向かっていくイケメン。ヒロインでありながらヒーローに守られてるだけじゃなく、守ろうと奮闘する行動派の頑張り屋さんです。

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一人で解決しようと頑張っちゃって倒れることもありますが、応援したくなる子です。

 

そんな白雪ちゃんにベタ惚れ全開で、一生懸命フォローしようと頑張る、そして自分も王子として頑張るのがヒーローのゼン殿下。ちなみに毒リンゴを食べるのはこの人です。

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かっこつけるからいけないんだぞ。

壁ドンしたり抱きしめたり白雪ちゃんをいつも気にして見守ってて、いざというときにきちんと登場してくれる少女漫画ヒーローなのでとても安心です。何より白雪ちゃんにベタ惚れなのが良い。でもベタベタしなくてあっさり風味な恋愛なので、少女漫画苦手でも大丈夫です。たぶん。

男の子側の身分や年齢が上になってるものって女の子→男の子の構図が多い気がするんですが(当社比)、赤髪の白雪姫は完全にゼン殿下→白雪ちゃんです。

アニメは既に5話まで放送されてるんですが、ゼン殿下と白雪ちゃんはもう恋人すっ飛ばして夫婦みたいな空気出してます。この子たち、ちゃんと問題に対して相談して、解決法を一緒に探すということができる(しかもゼン殿下がそれを促せる)ので、関係を崩されることがまずないと言えるのも安心して見てられるポイント。

 

おすすめポイント②:脇役たちの関係性

 

正直脇役って言いたくないくらいみんなキャラ立ってて良いんですよ!

まず上記でも触れたミツヒデと木々の側近コンビ。

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お互い背中を預けている相棒であり、ゼン殿下から背中を預けられている部下であり強い味方です。ここの3人の関係性も、何があっても揺らがない感じ。

ゼン殿下に過保護なミツヒデさんがなにかといじられ役で、木々さんが良い感じにボケたりツッコミを入れたりするのがたまらなく好きです。木々さん超美女なのに強いし行動力あるし頭良いしなんなのずるい。良いとこしかない。

 

そして新たにこのパーティに入ってくるのが元敵(?)のオビ。左の黒い子ね。

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何者かよくわからなくて、アニメだと忍者感強いくらい身軽な、ゼン殿下の伝令役になる人です。後から入ったにも関わらず楽しそうに溶け込んで、白雪ちゃんとゼン殿下を部下3人で見守りつつ助けつつ動きます。わりと万能で活躍の場も結構あるから見てると楽しい。オビ好きだよ。(突然の告白)

 

そして捨て置けないのが白雪ちゃんの出身地タンバルン王国のバカ王子ことラジ王子。(画像左)

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赤髪の白雪姫は、この人の成長物語と言ってもいいかもしれないってくらいに成長していきます。最初悪役(でも憎めない)だったのになんだかんだ良いキャラになっていく愛すべきバカ。良いポジションもらったな!(誰)

 

他にも白雪ちゃんの上司になる天才12歳のリュウくんとか(この子は天使)、ガラク室長とか、門番さんに至るまで良いキャラはたくさんいます。

が、わたしが紹介したいのはこの人。

イザナ殿下。

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白状すると、この人のことを書くためにこの記事書いた。

イザナ殿下は、ゼン殿下の兄であり第一王子です。結構年齢離れてるっぽいけど年齢は出てない。チャラそうに見えるかもしれませんが全然チャラくないです。クラリネスの王子たちその辺真面目だから。

超できる人なんですよ。片手でごもっともな正論という名の超高速デッドボールぶつけてくるから、めっちゃ怖いしめっちゃ腹立つしめっちゃ嫌われやすいんですね。それでいてゼン殿下をからかうのが好きだからゼン殿下も苦手ではあるようで。

でも言ってることは本当に正論だから反論のしようがないし、そうやって自分のことを守ってきた人なんだと思います。いやあ、イザナ殿下の氷のような表情良いよ。たまらん。(気持ち悪くなってきた)

白雪ちゃんをクラリネス王国から追い出そうと手を回したりするけれど、味方にしたら強い人物です。

とりあえず美男っぷりがすざまじいのでわたしの大好きな1コマを。

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イザナ殿下の部屋の床になって踏まれたいですね。(妄言)

この人突然「俺は近いうちに妃を迎えるぞ」とか言い出すからほんと……

 

おすすめポイント③:絵がとにかく綺麗

ちょいちょい出しているシーンからもわかるかもしれませんが、顔は意外とあっさりとした感じなのに対して衣装の描き方が細かくて、とてもバランスが良くて大好きです。ゼン殿下の普段着も良いけど、正装衣装なんて本当に綺麗でびっくりした。

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異国感漂ってて素敵。巻を重ねるともっと豪華なイベントがあるので是非。

中世の日本だったら着物しか思い浮かばないけど、ファンタジーだとここまでできるのか!と。

また、おそらく正装と普段着など衣装の違いでキャラクターのスイッチの切り替わりの表現を裏付けているので、衣装と一緒にキャラクターの心理をつかむのも楽しいです。オビとかまさにそう。

 

そしてその異国感を更に強めているのが背景の描き込み。

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本当に小さな一コマなんだけど、そこにきちんと小物まで描き込んであって綺麗なんですよ。これ描くの本当に大変なんだろうなあ…凄いなあ…なんてため息が出ます。絵だけでお腹いっぱいになれるのでヨーロッパ好きな方も是非一度手に取ってみていただきたいです!

 

本当にどのキャラも憎めなくて愛すべきキャラで、ベタベタじゃない爽やかな恋愛・成長ストーリーで、しかも絵が綺麗と揃っているので!少女漫画いいよ!

すぐ漫画を買えとは言いません。まずはアニメから入っても良いと思いますので(アニメもとても出来が良いよ)、見てみてほしい!!

ちなみにニコニコ動画では第一話と最新話を無料配信しています。是非どうぞ。

イザナ殿下は来週の6話から出るよ!やったね!

 

 

おしまい。